美容師の仕事とは・・・我慢と辛抱の塊です。これは別に美容師の仕事に限らず、この世にある仕事すべてといってもいいと思います。
まあ、そのような話をする為に書いているブログではありませんが、前回の記事の続きを話してみます。
銀行融資というものは、通常は計画性を持って訪ねていくものです。私はたまたま、勤めていた会社の社長が銀行マンだったので。その社長の言葉を信じて、動いていました。
しかしいざ動いてみますと、全く社長の行っていた事が通用しな事態になって行きました。
「なんでここまで言われないといけないのか」的な感じもしましたが、貯金も一切ない男が、独立したいと言う事自体、「おまえなめとんのか」です。
嫌味を言われるのも当たり前です。
まるで美容師の修行と一緒・・・なわけです。
それでもいろいろ教えて頂き、ようやく融資にこぎつけたのですが、今でも忘れられないのが、融資を決定するための最期の面接の時が、100年に一度来るか来ないかの台風上陸の日でした。
テレビのニュースでは昼の3時ぐらいに九州西部に上陸する凄い台風でした。私が銀行に行く時間は朝10時ごろ。すでに雨はひどく風も強風域に入っていましたから強く吹いていました。
こういうのを嵐の中の旅立ちとでも言うのでしょうか?私の独立してからの経営状態をすでに予感している天気だったと、今は笑って話せますね。
さて・・・人それぞれたくさんの経験を子供の頃からしていきますが、すべては自分が生まれる前から決めてきていると信じている私ですが、よく考えてみますと、天秤に例えるなら、片方に受け皿はないのかなっと思います。
少し難しい話になりますから、自分なりに説明してみます。
天秤はバランスを取る計りだと思うのですが、人間に例えると、受け皿がない方が人の心です。受け皿がある方が、自分が生まれてから経験する出来事だとすれば、バランスを取るためには、出来事が辛かったり、大きな衝撃を伴う事柄だとしたら、どうしても自分の心の中の重りの比重を上げないと、バランスが取れなくなります。
私は、よく、過去の出来事を、肯定しようとか言っていますが、天秤に例えると、わかりやすいかと思います。
過去の出来事の比重が重くて、心に重くのしかかっていますと、心は耐えられず、受け皿の方にの重さに負けてしまいます。
矛盾しているようですが、わかりますよね。逆に心の方が強くなって過去の出来事をすべて肯定できるようになって行くと、受け皿に比重は残っていきませんから、無理に心を強くしていかなくても、軽い気持ちで日々バランスが取れていきます。
なんとなくわかってもらえますか?
天秤の受け皿が両方あっても、いいのですが、片方の方が、人間としては説明しやすいのかなと思いました。
人は生まれながらに、我慢と辛抱は身についていると私は思っています。特に日本人に生まれているのなら、魂的にそのレベルにある方がほとんだと思います。
子供たちや若者に、無理にやらせることよりは、自然と身につくのが理想なのですが、ある時期は強制的に教えられる事も私は必要だと感じています。それが時には、不可抗力のような事もありますし、信じられない場面に遭遇する事もあります。
私は、それをある時に、魂の修行だったとい事で納得しましたが、一般の方達には、あまりピンとこないかもしれません。
でも、あくまでも人格を持った子供たち、若者なので、尊い人だと言う事を大人は忘れてはいけないと思いますね。