高校生の頃ハマっていたものに「マージャン」がありました。
今から話す事は、マージャンの世界では「鬼」と呼ばれた人の話ですが
意外にも素朴で素敵な言葉を伝えてくれています。
「雀鬼」と呼ばれていた、桜井章一さんの行動哲学
準備、実行、後始末
私はね、人間と言うのは「準備、実行、後始末」が大事だと言っているんです。
物事を行うと言うのは、すべて、「準備、実行、後始末」なんです。
ところが、後始末を出来る大人が、今は皆無ですね。そういうところから、子供たちの大人に対する疑問や、反抗心が起きていると私は思うんです。
(桜井氏が主宰する雀鬼会では)麻雀に限らず、例えば会の催しでみんなが海なんかへ行くと、私を含めて全員が、荷物だとかをパパパっと整理して帰っていく。
みんなでソフトボールをやる時なんかも、後始末はきちんとやります。グランドを管理されているおじいさんからある時、「俺はここで40年もグランドを見てきたけど、お前たちはなんだ。こんなに俺が後で何もしなくていいようにして帰っていくところは初めてだ。来た時よりきれいになっているよ」と言われたことがあるんです。別に私が、「掃除をしっかりしろ」とか言っているわけじゃないんですが、日頃から麻雀で、
「準備、実行、後始末」の観念を教えていますから、それがどこに行っても出来るんです。「準備、実行、後始末」と言うのはワンクールです。
ワンクール出来ると言う事は、簡単にいえばしっかりしている。
ちゃんとしていると言う事じゃないですか。
桜井氏のこの言葉に何の世界でも結局は、技量やテクニックをささえるものは、本当に普通の事をしっかりどこでも出来る事が本当に大切なんだと思いましたね。