勢いがどんなにあっても、下準備をあまりしていないと
出鼻をくじかれる・・・
信用も実績もないものが、国の機関に融資を申し込むには
しっかりとした段取りが必要な事は何となくわかってはいましたが
「まぁいけるやろう」的な考えで面接に出向いた私は
いきなり、融資担当の方から
「あなた本当に独立したいのですか」?と切り出されました。
なぜ、そんな言葉を融資担当の方が言ったのか?
余りにも、持参していった預金通帳に積み重ねてものがなかったからです。
預金残高は200万円もあったのですが・・・
見せ金だと言う事を見破られる会話が続きます。
「お店を出したい。独立したい・・・」そうあなたは言いますが
今までどのような準備をしてきたのですか?
いきなり切り出される、質問に
「美容師になった時から独立は夢でしたから」
と、心にもない事を答える私。
実は、全く独立する意思がなかった私は
独立する羽目になっただけで、積立貯金などしていませんでしたし
突っ込まれれば突っ込まれるほど、ぼろが出ていきました。
これは、もうダメやなっと思いました。
到底700万の融資なんか、出ないと感じました。
1時間ぐらいの面接でしたが、途方に暮れて帰り道につきました。
結果が出るのは2週間後ぐらいと言われ、ほぼあきらめていました。
外に出てみると、9月の台風が吹き荒れていました。
前途多難船出というか、出る前に沈んだどんな気持ちになったのは、言うまでもありません