師匠を求めて
私には美容師としての師匠がいません。修行時代から師匠と呼べる人に出会ってきていません。これは業界では意外と不思議な事だろうと思います。
なぜそうなって行ったのか。そのように決められていたと、思うように今はなりました。でも、実際に修行はしてきたのですから、先輩たちにはたくさん出会ってきているのです。先生と呼ぶ方もいましたし、店長と呼ばれる方にも何人か出会いました。
美容講習にもたくさんいかせてもらいましたし、自分から探して講習会にも足を運びました。しかし・・・師匠という人には出会っていません。本当はそのような人がいた方がいいのです!
へそ曲がりだったのかもしれません
一つの店に17歳から入っていき、暖簾分けで独立する30歳まで、美容室を変わらなかったですから、そこの美容室の先生が師匠といえば師匠なのかもしれませんが、技術的にはもう一般的には認められるような技術ではなかったので、私自身も長く会社にはいましたが、やはり何か違うなっと感じていました。
途中大手のチェーン店からやってきた店長に出会い、相当可愛がっていただきましたが、途中退社して行ったのでやはり中途半端な感じで、技術もブロー技術だけしっかり身に付けた感じでした。
美容師になる為に生まれてきていると思って
生まれながらに散髪屋の息子でした。ハサミも物心つく頃には、時々シャカシャカ大人の真似をして、親指だけ動かすんよって聞いていましたから、真似てました。
美容師を目指すようになったも、導かれるようになって行きましたが、シャンプーを練習している時から、小さなハサミをずっと行きと帰りの電車の中で動かしていました。
なので、初めてカット講習に出向いて行った時、講師の方から、ハサミの動かし方だけは相当慣れてるねって言われました。デザインはめちゃくちゃでしたが・・・
先輩の仕事を見るのが面白くて、面白くて、早くカットに入りたい!そればかり考えていましたし、現場でさせてもらえなくても、美容師目指して半年後には友人の髪の毛にパーマやカットをしていました。すべて見よう見まねの、でたらめでしたが・・・
しかし、お店でカットをするまで5年間かかりました。遅いんです。
ずっと助手だったんですね。ところがカットをし始めるきっかけは、もう、とんでもない状況からする羽目になっていくのです。