以前地元の山口新聞に連載記事を載せていたことがありました。
東流西流というコーナーでした。
今もそのコーナーは続いています。音楽仲間やお客さまも連載記事を上げてきました。ここに書くのは当時自分が書いた記事になりますが、懐かしさもありますが、基本は変わっていないなと思います。
「手の暖かさ」
手が機械と違っているのは、心と繋がっているからだ。と、ある人が言っていました。
手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、働きに悦びを与えたりまた道徳を守らせたりする。手仕事とは心の仕事に他ならない。
そんな言葉に、自分の仕事の楽しさを、新たに見つけている、僕がいます。
ある大学での研究によると、手が温まっている人は、冷えている人に比べて、他人に対して優しくなると言います。
例えば、ホットコーヒーのカップを持った人は、アイスの人より他人を好意的に評価する傾向が見られたそうです。
温湿布と冷湿布でも似た傾向が現れたといいます。
好意的、何か心のゆとりを感じますね。
やはり手の奥には心が控えているのか、手の温もりは無意識のうちに心に結びついているようです。
少し似た話で、楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか
そんなことも、わかってきているようです。理屈ではない部分もありますが…。
美容師として、ひとりの人として、週1回、読んでもらう人たちに、心が温かくなるような話を届けられたらいいと思います。