人として

泥と砂を掴みながら生きる

夏になると思いだす事があります。

それは・・・海の怖さ…

私にとって海は、小さな頃から身近にあったせいで、とにかくいろんな事を教えてもらった気がする。とにかく毎日海に夏になると行くわけで、泳げない頃から、泳げるようになっても、海で何度か、命の危険を感じる事があった。

中でも、自分のミスというか、ほんの気の緩みから起きた事を話してみようと思う。

それは確か12歳の頃だったと思う。少し風の強く、大きな波はないけど、うねるような緩やかな波がある浜辺で泳いでいた時にやってしまった失敗。

泳ぎはもう慣れていたのですが、浮輪にお尻からすっぽり座り、大きな波に揺れて、気持ちよく遊んでいました。

友人も何人か浜辺にいました。しばらくすると、沖の方へ流されている自分に気がつきました。あわてて手でこいでもあまり前に進みません。

風が強く、やはり沖に流されていくのです。仕方がないので浮輪から身体を抜き、浮輪を持ってバタバタ足を動かし岸に向かって行きました。

かなり沖の方へ流されていましたが、それでようやく足がつきそうな場所までたどり着こうとしたしたその時、つるっと浮輪が手から離れてしまったのです。追いかけても風と波で、浮輪は沖の方へ流されてしまったのです。

この時、小さな頃から、何度かおぼれた経験のある私は、「やばい」と思いました。でも泳げますから、何とか泳いで岸に向かうのですが、なかなか足の届くところまで進む事が出来ず、とっさに考えたのが、潜って海底を、砂を掴んで前に進むと言う事でした。

深さは2メートルから3メートルぐらいの場所でした。潮の流れが結構あったのですが、何とか潜る事ができて、息が苦しくなれば、海面に上がり、息を吸い込みまた潜る。そんな事を何度か繰り返して、ようやく足が届く場所まで戻る事が出来ました。

ギリギリのところでの、ひらめき的な行動でしたが、何もなかったように笑っていましたが、結構きつかった記憶があります。

私にとって、海は常に危険が伴う場所でしたから、特に泳ぐ時にはそれが染みついていきました。

実際、大人になっても、身の危険を感じますと、動物的勘で危険を回避してきたのかなっと思います。

実は、人間というのはそのような物をもともと持って生まれているように思います。

ただ、今は子供の頃から、その動物的勘が鈍くなるような環境で育って行くような気もしています。それだけ安全な世の中になってはいると思いますが、おそらく「泥縄的な人に会うと、まず戸惑います」多くの人が、「言ってくれたらやれるのに」とか「しっかり最初から説明して下さい」とか言います。

確かにそうなのですが、人の期待を超えるには、感じて動く事の方が、数倍大事になってきます。

「洞察力」「観察力&気付き」そんな事も、これからとても必要な感じがします。

それには、身の危険というのをいつも側に置いていた方がいいと思います。

私は自営業というかお店を持っていますから、店がなくなれば家族を始め色々な人に迷惑がかかりますから、いつも、「つぶれてたらいけない」という想いを持っていますが、これも一度店をたたんだ経験からくるものです。

人は、ジャンプする前に必ずしゃがみます。しゃがまないと高くジャンプできません。しゃがむ時期が準備段階ですから、苦しい時もありますが、しっかり基礎を固める時期です。しっかり泥を掴み、砂を掴み、豊かな土壌を増やしていけば、ジャンプするときに凄く高い位置まで上がる事が出来ると思います。

生きていくって本当に面白いなって思いますね。

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